設備屋さんという言葉自体が正直分かりにくいような気がします。

主に、水道の給排水設備工事を行う水の設備屋さんや、空気に関するダクトなどの空調設備やさん、設備屋さんと呼ばれることが少ないけど、ガス屋さん、電気屋さんもライフラインを取り扱うので、近い存在だと思います。

さらに、取り扱う規模や種類でも細分化されてきます。

みんな、当たり前のように生活しているけど、建物の中には様々な設備があるんですね。

水に関する設備でも、多種多様な職種の方が存在します。
まず、水道の水は、浄水場で濾過されて、主に道路の下にある水道の本管を通って、各家庭やマンション、店舗に届きます。本管工事は、役所の入札案件。道路工事を得意にしている土木屋さんなどが、元請になって、土工さんや本管を扱う設備屋さんが施工します。道路の下を走る水道は、私有地の中にメーターを設置して終わりです。私有地の中では、民間工事を取り扱う水道設備屋さんバトンタッチです。
マンションなどの集合住宅になると、地上何階まで水道水を送らないといけないので、ポンプアップする設備も必要になります。
水道を取り扱う業者さんは、下水工事も当然、取り扱いますが、生活排水も宅地内の下水管から道路下を通る下水管で取り扱う業者が違います。さらに、生活排水の処理の仕方も地域によって変わります。都市部では下水管で処理していますが、郊外になると下水管が通ってない地域もまだまだあります。そういった地域の建物は浄化槽で下水を処理しています。そうなると、バキューム車で汲み取りをして廻る業者さんたちがいるわけです。さらに、浄化槽から下水管に切り替えることを専門にしている業者さんだっています。
ちなみに、U字溝やL型側溝などのコンクリート製品で雨水を処理するのですが、こういったコンクリート二次製品は土木屋さんが据付けるパターンが多いです。

上下水道設備だけでも、これだけ多くの職種に分かれるのですから、設備屋さんの種類の多さをわかっていただけるのでは??

電気もそうです。家電屋さんは身近でしょうが、一般家庭の方に対してサービスする電気屋さんから、店舗などの高圧電流を取り扱う業者さん、電力会社などは電線・電柱のお仕事ですし、太陽光パネルを専門にしたり、工場の新設、メンテナンスのための電気屋さんもあるわけです。

建設業界の多様性を垣間見るような設備屋さんの仕事でした。