建築の大工さんではなくて、型枠大工さん。
コンクリート構造物を造る時には、型枠でコンクリートの形が決まります。
コーティングベニヤ(コンパネ)を加工して、鋼管やサンギなどで固定します。
素人がやるとコンクリート打設中に型枠が壊れて(パンク)ドバドバっと生コンが流れ出てしまいます。
位置を決めるのも大変です。土木の仕事は、建物の中のように基準点があちらこちらにないので、
基準点から正確な方角に直線を描きます。高さも出したり、直角を出したり、階段など複雑な形も作ります。型枠大工さんは、早さと、安定性を求められます。
作業を見てると、現場に合わせてテキパキと進めていて、うわぁ、頭いいな~って思います。

軽量鉄骨3階建ての建物基礎
型枠をバラシた後の様子

建物の基礎工事の際は、穴を掘った地面の下で作業します。

墨だし

位置を決めるためにステコン(地面に厚み60mm程度で生コンを水平に打設する)に
直線を描いていきます。

次に、擁壁の型枠作業の様子です。

擁壁 型枠外面
擁壁 型枠内面
擁壁 型枠 生コン打設前

生コンの荷重に耐えられるように、引っ張りと押さえを基本に組んでいます。
こうやって組まれた型枠は、人が乗っても動かないくらいしっかりと固定されています。

ちなみに、下の写真は、土工さんで組んだ型枠。
多能工の土工さんだと、鉄筋も生コンの打設も出来ますが、
型枠を組める人員の数や、道具、材料をあまり持ってないので、
大中規模の擁壁は型枠大工、小規模の擁壁の場合は、多能工で進めています。